神供(読み)ジンク

デジタル大辞泉 「神供」の意味・読み・例文・類語

じん‐く【神供】

《「じんぐ」とも》
神への供え物。供物くもつ
密教で、修法などを行じるとき、道場外に壇を設けて十二天鬼神に供養する作法

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精選版 日本国語大辞典 「神供」の意味・読み・例文・類語

じん‐く【神供】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じんぐ」とも )
  2. 神への供え物。御供物神饌
    1. [初出の実例]「仰奉皇子今日七ケ日間可奉仕元神供之由、其物以不穢之処物之」(出典九暦‐逸文・天暦四年(950)五月二四日)
  3. 仏語諸神に供養する法。密教で灌頂などの時、道場外に壇を設けて十二天ならびに鬼神などに供物をささげること。
    1. [初出の実例]「開御倉之時有神供〈米五斗、御幣新紙一帖〉」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃)拝堂篇)

じん‐ぐう【神供】

  1. 〘 名詞 〙じんく(神供)

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百科事典マイペディア 「神供」の意味・わかりやすい解説

神供【じんく】

神に対する供物。もとは神を人間と同様に考えて,時々の衣食の料を衣類は仕立てて,食物は料理して供えた。神に対する考え方変化,祭の形式化とともに,海山の物をそのままに盛り供えることが多くなっている。

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