赤い風船(読み)あかいふうせん(英語表記)Le Ballon Rouge

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤い風船」の意味・わかりやすい解説

赤い風船
あかいふうせん
Le Ballon Rouge

フランス映画。1956年作品。監督アルベール・ラモリスAlbert Lamorisse(1922―1970)。少年風船交流詩情豊かに描いた短編映画詩。前作の『白い馬』(1952)と並んで、ドキュメンタリーのようなファンタジーという独創的な領域を開拓したラモリスの傑作である。少年の後を生き物のようについてまわる風船の動きや、風船の鮮やかな赤を際だたせる美しい色彩がすばらしい。国際的にも高い評価を受け、カンヌ国際映画祭パルム・ドール(短編)、アカデミー最優秀オリジナル脚本賞ほか、多くの映画賞を受賞した。主演の少年は『白い馬』にも出演していたラモリスの息子、パスカル・ラモリスPascal Lamorisse(1950― )。

[伊津野知多]

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デジタル大辞泉プラス 「赤い風船」の解説

赤い風船〔映画〕

1956年製作のフランス映画。原題《Le Ballon Rouge》。セリフはたった一言だけだが、第29回米国アカデミー賞の脚本賞を受賞した。監督:アルベール・ラモリス、出演:パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエほか。

赤い風船〔曲名:浅田美代子〕

日本ポピュラー音楽。歌は女優タレントの浅田美代子。1973年発売。作詞安井かずみ作曲筒美京平。TBS系で放送されたドラマ時間ですよ(第3シリーズ)」の挿入歌起用

赤い風船〔曲名:加藤登紀子〕

日本のポピュラー音楽。歌は加藤登紀子。作詞:水木かおる、作曲:小林亜星。1966年、第8回日本レコード大賞新人賞受賞。

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