赤井陶然(読み)あかい とうねん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「赤井陶然」の解説

赤井陶然(2代) あかい-とうねん

1796-1858 江戸時代後期陶工
寛政8年生まれ。初代赤井陶然の子。尾張(おわり)(愛知県)常滑(とこなめ)の人。名古屋藩に風炉師(ふろし)としてつかえる。のち職を辞し,俗世をさけて常滑村の北条山中にすんだ。南蛮風の力づよい茶陶器をのこした。安政5年7月19日死去。63歳。通称は新六。

赤井陶然(3代) あかい-とうねん

1818-1890 幕末-明治時代の陶工。
文政元年7月19日生まれ。尾張(おわり)(愛知県)常滑(とこなめ)の人。名古屋藩の風炉師(ふろし)。もっぱら茶器,酒器,花瓶を製作。砂南蛮風を得意とした。生涯独身をとおしたという。明治23年1月11日死去。73歳。通称は専次郎。

赤井陶然(初代) あかい-とうねん

1762-1829 江戸時代中期-後期の陶工。
宝暦12年生まれ。尾張(おわり)(愛知県)常滑(とこなめ)の人。名古屋藩に風炉師(ふろし)としてつかえ,灰釉(はいぐすり)をほどこした水指(みずさし)などをのこした。文政12年12月死去。68歳。通称は新六。

赤井陶然(4代) あかい-とうねん

1843-1914 幕末-大正時代の陶工。
天保(てんぽう)14年生まれ。3代赤井陶然の甥(おい)。尾張(おわり)(愛知県)常滑(とこなめ)の人。3代の養子となり,花瓶,茶器などをつくる。名は弥八郎で,弥八陶然とよばれた。大正3年11月死去。72歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「赤井陶然」の解説

赤井陶然(3代目) (あかいとうねん)

生年月日:1818年7月19日
江戸時代末期;明治時代の陶工
1890年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の赤井陶然の言及

【常滑焼】より

…近世の常滑焼は真焼,赤物と呼ばれる日常雑器を主としているが,江戸後期に連房式登窯が導入されて,真焼は登窯で,赤物は大窯で焼かれるようになった。一方,天明年間(1781‐89)に常滑元功斎が出て茶陶の世界が開け,幕末にかけて上村白鷗,赤井陶然,伊奈長三らの名工が輩出して,陶彫,楽焼,白泥,藻がけ釉などに腕をふるった。明治に入ると杉江寿門に代表される朱泥物が勃興して,常滑焼の新分野が開けた。…

※「赤井陶然」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android