赤外カラー写真(読み)せきがいカラーしゃしん(その他表記)infrared colour photography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤外カラー写真」の意味・わかりやすい解説

赤外カラー写真
せきがいカラーしゃしん
infrared colour photography

多層式カラーフィルムの一つの感光層を赤外線に感じるようにした,識別のための特殊なカラーフィルムを用いた擬似カラー写真。赤外カラー写真用フィルムとして代表的なコダック・エクタクロームインフラレッド・カラーフィルムは,表層からシアンに発色する赤外感性乳剤層,黄色に発色する緑感性乳剤層,マゼンタに発色する青感性乳剤層の順になっていて,たとえば樹木の場合,種類や老若などのために赤外反射率が異なると,色の違いとなって記録される。もともと軍事航空偵察用に開発されたものであるが,いわゆるリモート・センシング用として,森林調査,資源探索,宇宙開発,海洋汚染調査などに広く利用された。今日では 35ミリ判赤外カラーフィルムは製造されていない。

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百科事典マイペディア 「赤外カラー写真」の意味・わかりやすい解説

赤外カラー写真【せきがいカラーしゃしん】

緑,赤,赤外線に対して感光性を有するカラーフィルム(フォールス(偽)カラーフィルムとも)を用いる写真。色彩再現目的とせず,軍事上の迷彩識別用,森林の樹相判定用等に使用。→赤外線写真ランドサット
→関連項目空中写真

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