赤神神社(読み)あかがみじんじや

日本歴史地名大系 「赤神神社」の解説

赤神神社
あかがみじんじや

[現在地名]男鹿市船川港本山門前 祓川

ほん山の南麓に位置し、南に日本海を望む。祭神は天津彦火甕甕杵尊・誉田別命など。旧村社。

古来本山赤神神社と称され、本山中腹の五社ごしや堂を本縁とする。開基年代は明らかではないが、当社に残る木造十一面観音菩薩立像などの推定年代から、信仰の上限は平安末期を下らないものと考えられる。別当を勤めた本山日積につしやく寺の本坊永禅ようぜん院は貞観二年(八六〇)円仁の開創とも伝え、明徳二年(一三九一)天台宗から真言宗に改宗したという。五社堂の中央堂には赤神を祭祀する。堂の内厨子は鎌倉期のものと推定され、国指定重要文化財

菅江真澄の「男鹿の島風」に収める赤神山大権現縁起には「山を名附て赤神山といふ。寺号は日積寺、本坊は永禅院坊といふなり」とあり、安倍貞任をはじめとし、貞任の子孫と称す安東一族が保護の手を伸べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「赤神神社」の解説

赤神神社

秋田県男鹿市にある神社。開基年代は不明だが、平安時代と見られる。祭神は天津彦火瓊々杵之命(あまつひこほのににぎのみこと)など。五社堂は国の重要文化財に指定。

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