越中和紙(読み)えっちゅうわし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「越中和紙」の解説

越中和紙[紙工芸・和紙]
えっちゅうわし

北陸甲信越地方、富山県の地域ブランド。
下新川郡朝日町・富山市南砺市で製作されている。越中和紙八尾和紙・五箇和紙・蛭谷和紙の総称で、江戸時代から隆盛を極めた。楮を用いた丈夫な和紙として知られている。八尾では売薬用紙、五箇山では加賀藩領の障子紙、蛭谷も障子紙を主に生産していた。現在は、古典的な障子紙・半紙・提灯紙・近代的な書画・版画用紙・100種以上に及ぶ染紙など、多品種を生産している。1988(昭和63)年6月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品指定

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

関連語 記述 発達

日本文化いろは事典 「越中和紙」の解説

越中和紙

産地:富山 越中和紙は、名産である売薬の発展とともに紙が発展してきました。主なものに鳥の子紙(光沢のあるオリジナルの紙)・山田紙(合羽紙・傘紙薬袋紙などの厚手の紙の総称)などがあり、ほとんどの紙が売薬関係のものです。中でも鳥の子紙はなめらかで光沢があるため、反魂丹〔はんごんたん〕など高貴薬の中袋として珍重されました。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む