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薬袋紙 ヤクタイシ

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デジタル大辞泉の解説

やくたい‐し【薬袋紙】

主に、薬を入れる包み紙の材料とされた紙。ガンピ、または、ガンピとコウゾを混ぜたもので漉かれ、キハダで染められる。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薬袋紙
やくたいし

かつての生薬(しょうやく)を入れた袋の材料とした和紙。この名は室町時代以降一般化したようで、1603年(慶長8)刊の『日葡(にっぽ)辞書』にも採録されている。薬袋紙には緻密(ちみつ)な紙質が要求されるため、ガンピ(雁皮)、あるいはこれとコウゾ(楮)を混合した繊維で漉(す)かれ、キハダ(黄蘗)で染められる。土佐国(高知県)産の赤褐色のものが「本こげ」の名で最高級品とされ、摂津国(兵庫県)名塩(なじお)産の黄褐色のものがこれに次いだ。また、そのじょうぶさと雅趣が好まれて、書物の表紙や敷物に用いられることもあった。[町田誠之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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