精選版 日本国語大辞典 「足掻」の意味・読み・例文・類語 あ‐がき【足掻】 〘 名詞 〙 ( 動詞「あがく(足掻)」の連用形の名詞化 )① 馬、牛などが足で地面を蹴ること。転じて、馬の歩みの意に用いられることが多い。[初出の実例]「赤駒が足我枳(アガキ)速けば雲居にも隠り行かむぞ袖枕(ま)け吾妹(わぎも)」(出典:万葉集(8C後)一一・二五一〇)「馬の足掻(アガキ)をはやめてかへり給へば」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)前)② 手足の動き。手足を屈伸させること。動作。[初出の実例]「むぐったところのあがきがいいのサ」(出典:滑稽本・寒紅丑日待(1816‐26)めでたい事)③ (子供などが)いたずらをしてあばれること。悪騒ぎ。[初出の実例]「昼の跑(アガキ)に草臥(くたびれ)て、たはい性念(しゃうね)も長欠(あくび)」(出典:浄瑠璃・栬狩剣本地(1714)三)④ 生活上の苦しみなどで、もがくこと。[初出の実例]「切りも叩かせ稼(かせ)がせたは、おれがあがきにやったのだ」(出典:歌舞伎・松梅鶯曾我(1822)五立) あし‐かき【足掻】 〘 名詞 〙 イネ科の多年草。本州中部以西の浅い水辺、海岸地の湿った所などに生える。茎の基部は水中を長くはい、上部は水上に出て高さ五〇~六〇センチメートルに達する。葉は細く、長さ約八~一五センチメートルで先がとがっている。夏から秋に、淡緑色の花穂が出る。[初出の実例]「なたのしほやの尺八のあな あしかきにかかる瓜さねほの見えて」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)何毛第三) あし‐がき【足掻】 〘 名詞 〙① 馬などが前脚で地面を蹴ること。あがき。[初出の実例]「沖の方に向ひ高嘶(たかいなな)きし、足掻(アシガ)きしてぞ立ったりける」(出典:大観本謡曲・知章(1427頃))② 片足で跳び歩く子供の遊び。けんけん。〔名語記(1275)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「足掻」の解説 足掻 (アシカキ) 学名:Leersia japonica植物。イネ科の浮水性多年草 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by