踏み堪える(読み)フミコタエル

デジタル大辞泉 「踏み堪える」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐こた・える〔‐こたへる〕【踏み堪える】

[動ア下一][文]ふみこた・ふ[ハ下二]
足をふんばってこらえる。「土俵際で―・える」
逆境の中で、がんばりつづける。「倒産危機をなんとか―・える」
[類語]耐える持ちこたえるしの打ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「踏み堪える」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐こた・える‥こたへる【踏堪】

  1. 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]ふみこた・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( ヤ行にも活用した ) 足を踏ん張ってこらえる。また、力を出して物事をこらえる。気力を出して苦しみなどに耐える。
    1. [初出の実例]「山風を踏こたへたりみそさざい」(出典:俳諧・享和句帖‐三年(1803)一二月二日)
    2. 「もし私がここで踏みこたえ、マリ・テレーズにさえ会わなければ」(出典:北の岬(1966)〈辻邦生〉)

ふみ‐こら・える‥こらへる【踏堪】

  1. 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]ふみこら・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 足を踏ん張って、外部の力に堪える。また、力を入れて堪える。
    1. [初出の実例]「膝に手を懸(かけ)踏堪(フミコラヘ)んとするおかしさに」(出典談義本・当風辻談義(1753)一・大藤内が霊芝居の作者称美せし事)

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