身体髪膚(読み)シンタイハップ

デジタル大辞泉 「身体髪膚」の意味・読み・例文・類語

しんたい‐はっぷ【身体髪膚】

肉体と髪と皮膚、すなわち、からだ全体。

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精選版 日本国語大辞典 「身体髪膚」の意味・読み・例文・類語

しんたい‐はっぷ【身体髪膚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 身体と髪と膚の意から。古くは「しんだいはっぷ」とも ) からだ全体。身体全部。「孝経‐開宗明義章」にある「身体髪膚、之を父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始め也」をふまえて用いることが多い。しんていはっぷ。
    1. [初出の実例]「今某苟身体髪膚承祖宗、僅知立身孝初」(出典:石清水田中家文書‐(永承元年)(1046)河内守源頼信告文案)
    2. 「義経しんたいはっぷを父母に受け」(出典:義経記(室町中か)四)

しんてい‐はっぷ【身体髪膚】

  1. 〘 名詞 〙しんたいはっぷ(身体髪膚)
    1. [初出の実例]「弟子身体髪膚(しんテイハッフ)。已受於誰人」(出典:江都督納言願文集(平安後)三)
    2. 「始め身体髪膚(シンテイハツブ)を我に受けて残傷(そこなひやぶら)ざりしかば、其の孝已(すで)に顕れぬ」(出典:太平記(14C後)三三)

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四字熟語を知る辞典 「身体髪膚」の解説

身体髪膚

からだ全体。身体全部。

[使用例] 口から泡や唾液を噴いて論戦し、身体髪膚から血を流しあって争闘する親父さまたちに、くらべればな[武田泰淳快楽|1960]

[解説] 身体と髪と皮膚という意味から。古くは「しんだいはっぷ」とも。

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