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農兵節 ノウヘイブシ

大辞林 第三版の解説

のうへいぶし【農兵節】

静岡県三島市の民謡で、花柳界の酒席の騒ぎ唄。源流は幕末のはやり唄「のうえ節」。1853年に農兵訓練を行なった江川太郎左衛門にちなんで「農兵節」の字をあてたもの。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

農兵節
のうへいぶし

静岡県三島(みしま)市地方の民謡。東海道五十三次の旧宿場町、三島の花柳界で騒ぎ唄(うた)として歌われてきたもの。1853年(嘉永6)伊豆韮山(にらやま)の代官江川太郎左衛門が、近郷農村の青年たちを三島に集めて、洋式軍隊の訓練をしたが、そのときの即席の行進曲だという。しかしこの唄のもとは『ノーエ節』である。これは、開国後まもないころ、横浜・野毛山あたりの人たちが、丘の下で訓練をしている外国兵を眺めているうちに「野毛の山からノーエ 野毛のサイサイ山から異人館みれば」という唄の文句をつくり、そのころはやっていた『ノーエ節』の唄の節にのせて歌い出したもの。これが三島に入り『ノーエ節』を『農兵節』に置き換えて歌われるようになった。唄の文句はしりとりの形になっているため覚えやすく、いまでは静岡県三島市の唄というより全国的に普及している。[斎藤 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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