喇叭(読み)ラッパ

デジタル大辞泉 「喇叭」の意味・読み・例文・類語

らっ‐ぱ【××叭】

金管楽器総称真鍮しんちゅう製の管の一端吹口がつき、他端が朝顔形に開いたもの。トランペットホルンなど。
弁のない簡単な構造のトランペット。数種の倍音のみを発し、信号儀式奏楽に用いる。
蓄音機などの朝顔形の拡声器
喇叭飲み」の略。
大言壮語すること。→喇叭を吹く
[補説]梵語ravaからとも、また、オランダ語roeperからともいわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「喇叭」の意味・読み・例文・類語

らっ‐ぱ【喇叭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金管楽器の一つ。もと古代のエジプトやインド、ユダヤなどで発達したナチュラル‐トランペットのこと。さらにそれに由来する中国のチャルメラや、日本の旧軍隊用の信号らっぱのこと。また、金管楽器の日本における一般的な総称にも用いる。唐人笛
    1. [初出の実例]「らっば、ちゃるめら、万の物の音迄もゆたかに」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)八)
  3. 蓄音機やラジオなどの朝顔型の拡声器。
    1. [初出の実例]「其の装置を取り外して、更に発声用の振動膜と喇叭を取りつけた」(出典:蓄音機(1922)〈寺田寅彦〉)
  4. らっぱのみ(喇叭飲)」の略。
    1. [初出の実例]「栓を抜くと直に口を当支って、呷々と喇叭で飲むで」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
  5. 大言壮語すること、ほらを吹くことをいう俗語
    1. [初出の実例]「ラッパぢゃねえのか、そりゃお前。ピタニノル(旅に出る)にしたって、第一ノリヒンは確かか」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉四六)

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