近代美術(読み)キンダイビジュツ(その他表記)modern art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「近代美術」の意味・わかりやすい解説

近代美術
きんだいびじゅつ
modern art

20世紀の現代美術に直接的に先行する美術をいう。美術史上ルネサンス以後をさす「近世」とは明確に区別されるが,「近代美術」が始る厳密な時期についての定説はまだない。近代市民社会が成立した段階で「近代」をとらえ,ゴヤあるいは大革命後のフランス 19世紀絵画から「近代」とする場合もあるが,絵画においては印象派以後,彫刻においてはロダン以後,建築においてはアール・ヌーボー,分離派以後とするのが今日では一般的である。 19世紀後半,当時の主流であった形式を重んじる新古典主義の拒絶,およびより自然主義的な見地による視覚世界の追求から,印象主義が起った。続いて登場した,点描法で知られる新印象主義の一派と象徴主義をうたったポンタベン派,ナビ派ら後期印象派には,主題性の排除,二次元性,抽象的傾向への推移がより明確にみられ,これらの運動が現代美術の母体となったことを示している。

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