日本歴史地名大系 「近戸神社」の解説
近戸神社
ちかとじんじや
字近戸に鎮座。社地は北から延びる低い台地の末端にあり、社前は東から南へ一段低くなって田が広がる。祭神大己貴命・豊城入彦命。旧村社。例祭九月一日。明和八年(一七七一)の社地改書上帳(「粕川村誌」所収)に正一位近戸大明神、
御川降とよばれる神事が神輿渡御に際して行われる。「近戸ノ本社」といわれる旧社地が西方約二キロの粕川河原にあり、ここの石宮の前に神輿をすえ祭典が執行され、神前に供えた甘酒を川に流して帰途につく。行列は行く時はにぎやかに囃し立てて行くのに反し、帰途は後をも見ずに直路を走り帰る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報