這う(読み)ハウ

デジタル大辞泉 「這う」の意味・読み・例文・類語

は・う〔はふ〕【×這う/延う】

[動ワ五(ハ四)]
手足地面・床などにつけて進む。腹這いになって進む。また、腹這いになる。「赤ん坊が―・う」「はたいて土俵に―・わせる」
虫や蛇などが、からだで地をするようにして進む。「ナメクジの―・った跡」
植物の根やつる草などが地や物にまつわりついて伸びる。また、そのように物の表面を伝って進む。「壁につたを―・わせる」「地を―・う煙」
さまよい歩く。漂泊する。
「いかにも覚さん儘に―・ふ方へ―・ひ給へ」〈盛衰記・四六〉
[可能]はえる
[動ハ下二]
長く引きのばす。張り渡す。
墨縄を―・へたる如く」〈・八九四〉
ことばや思いを相手にとどかせる。心を寄せる。言葉をかける。
水久君野みくくのは鴨のほのす見ろが上に言をろ―・へていまだ寝なふも」〈・三五二五〉
[類語]はいはい匍匐四つん這い腹這う這い回る這いずり回る這いつくばう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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