本来は通貨の自由交換性(一国の通貨が他国の通貨あるいは金と自由に交換できること)を意味するが、時代とともにその内容も変わり、第二次世界大戦後は基軸通貨である米ドルとの自由交換性をさしてきた。
戦後は多くの国で為替(かわせ)管理が実施され、通貨の交換性は失われ、その結果、国際貿易の多角決済は不可能となって国際貿易の流れはゆがめられていたが、経済復興が進むにつれて貿易・為替・資本の自由化も進み、各国通貨の交換性がしだいに回復した。イギリス、旧西ドイツ、フランスなど西欧14か国の通貨が交換性を回復したのは1958年末であったが、日本はそれよりも遅れ、1960年(昭和35)に非居住者自由円勘定の創設によって始められ、72年居住者外貨勘定の設定によってほぼ完全に回復した。こうして為替管理が全廃された場合に完全な交換性回復となるが、それまでは限られた部分的交換性ということになる。
[土屋六郎]
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