連れ(読み)ツレ

デジタル大辞泉 「連れ」の意味・読み・例文・類語

つれ【連れ】

一緒に伴って行くこと。一緒に行動すること。また、その人。同伴者。「大阪まで車中連れができる」「連れがあるので失礼します」「お連れさま」
(ふつう「ツレ」と書く)役柄で、シテまたはワキに従属し、その演技を助ける者。シテ方に属するシテヅレ(ツレ)とワキ方に属するワキヅレとがある。
東宮坊帯刀たちはきの一。脇の次に位する。
多く「その」「あの」「この」などの下に付いて、種類、程度、また、そのようなもの、などの意を表す。
「その―な事言うたらばこの宿には置くまいぞ」〈虎明狂・老武者
(接頭語的に用いて)一緒に物事をする意を表す。「連れ三味線」
[補説]1は、仲間、友人、また、伴侶、配偶者の意でも用いる。
[類語](1道連れ一行同伴者同勢同行

づれ【連れ】

[接尾]《動詞「つ(連)れる」の連用形から》人を表す名詞に付く。
その人を連れていること、または、それらの人々が連れ立っていることの意を表す。「子供連れ」「親子連れ」「二人連れ
…ども、…連中などの意を表す。ややさげすんだり、軽んじののしったりする気持ちで用いられる。「役人連れに何がわかるものか」「足軽連れが何をぬかす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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