運動負荷試験(読み)うんどうふかしけん(その他表記)exercise stress test

百科事典マイペディア 「運動負荷試験」の意味・わかりやすい解説

運動負荷試験【うんどうふかしけん】

一定運動をしながら,安静時の検査では異常を示さない,冠動脈の循環予備力や心機能の予備力を評価する検査。2段の階段を上り下りするマスター2階段法,動いているベルトコンベアーの上を逆方向に歩くトレッドミル法,自転車ペダルをこぐエルゴーメーター法などで動的負荷を与え,心電図変化,血圧心拍数,酸素摂取量,心エコーなどの変化によって診断する。特に,運動負荷心電図検査は,虚血性心疾患の診断に応用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運動負荷試験」の意味・わかりやすい解説

運動負荷試験
うんどうふかしけん
exercise stress test

運動によって起こりうる事故未然に防ぐため,耐えられる運動量の程度を測定する試験。具体的には自転車のペダル踏み運動器やトレッドミルなどを用い,被験者に最大あるいは最大下の負荷 (運動量) をかけ,心電図や血圧測定,呼気ガス分析,採血などを連続的または間欠的に行なう。この試験で得られた最大負荷強度を 100とし,日常の運動負荷量はこれ以下に設定する。また臨床医学的に,虚血性心疾患や不整脈の診断にも利用されている。

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