デジタル大辞泉 「遠遠しい」の意味・読み・例文・類語 とおどお‐し・い〔とほどほ‐〕【遠遠しい】 [形][文]とほどほ・し[シク]1 長らく行き来がない。疎遠である。「須田とは、…自然―・くはなっていたけれど」〈里見弴・今年竹〉2 非常に離れている。「妻枕まきかねて―・し高志こしの国に」〈記・上・歌謡〉[類語]遠い・縁遠い・薄い・疎遠・遠縁とおえん・懸隔・開き・無縁・疎い 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「遠遠しい」の意味・読み・例文・類語 とおどお‐し・いとほどほ‥【遠遠】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]とほどほし 〘 形容詞シク活用 〙① いかにも遠い。いかにも遠方である。[初出の実例]「八島国 妻枕(ま)きかねて 登富登富斯(トホトホシ) 高志の国に」(出典:古事記(712)上・歌謡)② いかにも疎遠である。いかにもうとうとしい。久しく音信がない。久しく会わないでいる。[初出の実例]「うたてとをとをしくのみもてなさせ給へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)「おや本宗さん、さっぱりお遠遠(トホドホ)しいね」(出典:歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)五幕)遠遠しいの派生語とおどおし‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例