適マーク(読み)てきマーク

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「適マーク」の意味・わかりやすい解説

適マーク
てきマーク

防火基準適合表示制度に基づく防火安全のシンボルマーク。1981年設置,2003年廃止。一定規模以上の旅館・ホテル,劇場公会堂百貨店といった不特定多数の人が出入りする施設物(防火対象物)を審査し,基準に適合した場合に交付された。審査点は防火管理者の選任や消防訓練などの管理,消防法に定められた消防用設備や火災報知器の設置,建築基準法遵守など。防火安全に対する意識を高めると同時に,消費者への防火情報の提供を目的とした。2002年の消防法の大幅な改正に伴い,防火対象物定期点検報告制度が導入されたため,2006年までは「暫定適マーク」が適用され,その後「防火セイフティーマーク」(防火優良認定証防火基準点検済証),「新適マーク」(防火自主点検済証)の表示に代わった。(→防火

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