邑井 操(読み)ムライ ミサオ

20世紀日本人名事典 「邑井 操」の解説

邑井 操
ムライ ミサオ

昭和期の人物・経営評論家,講談師



生年
明治45(1912)年2月1日

没年
平成8(1996)年6月17日

出生地
東京・神田

本名
川村 義太郎

学歴〔年〕
日本大学経済学部中退

経歴
太平洋戦争後に捕虜となり、シベリアに抑留される。昭和22年帰国、外地からの引き揚げ促進運動で活躍した。27年4代目邑井貞吉に入門、邑井操の名で講談師となり、斬新な語り口演目で2代目伊藤痴遊と共に戦後の政治講談の雄と目された。のち評論家に転じ、会社内での人間関係やビジネスマン向けの人生論などを多数刊行。全国法人会総連合講師、PHPゼミナール講師、松下電器産業講師等を歴任。著書に「人を動かす力」「伸びる男はどこがちがうか」「発想を逆転する格言集」「維新群像」「決断の法則」「人間力 統率力」、テレビ脚本「真説国定忠治」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「邑井 操」の解説

邑井 操
ムライ ミサオ


職業
講談師

本名
小林 徳次郎

別名
初名=吉瓶,あだ名=お獅子の吉瓶

生年月日
天保15年 2月

出生地
駿河国(静岡県)

経歴
明治時代のはじめ頃に講談師・二代目邑井貞吉(のちの邑井一)に入門し、吉瓶を名乗る。獅子鼻のために“お獅子の吉瓶”のあだ名があり、しばしば半纏股引という俗っぽい格好で高座に上がったが、その風采に似ず美声で、語り口も華麗であったという。明治33年弟子の蘭瓶に吉瓶の名跡を譲り、自身は操に改名。「源平盛衰記」や「弓張月」などの演目を得意とした。

没年月日
明治38年 7月26日 (1905年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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