那波利貞(読み)ナバ トシサダ

20世紀日本人名事典 「那波利貞」の解説

那波 利貞
ナバ トシサダ

大正・昭和期の東洋史学者 京都大学名誉教授



生年
明治23(1890)年8月1日

没年
昭和45(1970)年10月20日

出生地
徳島

別名
別名=誠軒学人(セイケンガクジン),字=復矦

学歴〔年〕
京都帝大文科大学史学科〔大正4年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和13年〕

経歴
大学院に進み、大正9年第三高等学校講師、10年教授。昭和3年京大文学部講師、4年助教授、6〜8年フランス留学。ペリオ収集の敦煌文書3540点中、ペリオの手許の600点を除いて写録して帰国敦煌学の中心的存在となった。13年教授となり人文科学研究所員を兼任、28年定年退官。同年から京都女子大教授、立命館大、京都学芸大各講師を務めた。著書「唐代社会文化史研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「那波利貞」の解説

那波利貞 なば-としさだ

1890-1970 大正-昭和時代の東洋史学者。
明治23年8月1日生まれ。フランスに留学,ペリオ収集の敦煌(とんこう)文書を写録して研究。昭和13年母校京都帝大の教授。京大史学研究会の雑誌史林」「歴史地理」の編集にあたる。のち京都女子大教授。昭和45年10月20日死去。80歳。徳島県出身。著作に「唐代社会文化史研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「那波利貞」の意味・わかりやすい解説

那波利貞
なばとしさだ

[生]1890.8.1. 徳島
[没]1970.10.20. 京都
東洋史学者。号は誠軒。唐代中国文化史,ことに敦煌文書の研究で著名である。 1915年京都大学文科大学史学科を卒業。 28年京都大学文学部講師,29年助教授,38年教授となる。 53年京都女子大学教授。著書はないが,論文は多い。

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