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郵政総選挙 ゆうせいそうせんきょ

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知恵蔵2015の解説

郵政総選挙

2005年9月11日に投開票が行われた第44回総選挙は、自民党が296議席を獲得し圧勝した。これは与党・公明党の31議席を加えると、衆議院で3分の2を超える数字である。とりわけ特徴的なことは、都市部で弱いといわれてきた自民党が、東京、神奈川、大阪などの大都市で圧勝したことである。これに対して、二大政党化の一翼を担ってきた民主党は113議席を獲得したに過ぎず、公示前の177議席を大きく下回った。投票率は小選挙区で67.51%と、前回の59.86%を7.65%上回り、有権者の関心が高かったことを示している。今回の選挙で顕著だったのは、郵政民営化争点が選挙結果に大きな影響を与えたことである。小泉首相は、参議院での郵政民営化法案の否決を機に衆議院を解散→解散直後の「ガリレオ」演説→造反議員の非公認→造反選挙区における「刺客」の擁立など、孤独で非情な政治指導者を演じた。テレビが連日このドラマを放映し、小泉自民党は圧勝した。実際、前回03年の総選挙と比べると、有権者の郵政民営化に対する関心は高まったといえる。とりわけ、比例区で自民党に投票した人では、郵政民営化に対する関心が17%から83%に上昇した(朝日・東大蒲島研究室共同調査)。もし郵政民営化法案が参議院で否決されることなく成立していたら総選挙の圧勝もなく、小泉政権はレームダック化したであろう。

(蒲島郁夫 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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