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都市の縮小・縮退 としのしゅくしょうしゅくたい

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知恵蔵2015の解説

都市の縮小・縮退

人口の増加を前提に拡大するための器を用意することが都市計画の大きな目標になっていた。しかし、人口減少時代に入って、都市を小さくする縮小や、拡大した郊外部から撤退する縮退が必要になってきている。今まで都市計画では、人口や経済活動の拡大を前提に、住宅の立地、生活を支える商業・業務、生産(工業など)場所の立地を適正に誘導し、自然環境と融合を図るため、区域区分(市街化区域市街化調整区域線引き)制度によって、計画的に市街地の大きさをコントロールする手法が取られてきた。こうした都市計画の状況を都市化時代と呼んでいたが、都市への人口の集中状況が薄らぎ、都市の成熟を目指した都市型時代に入り、さらに人口減少によって、逆都市化都市の縮小・縮退を前提にする時代に入ったといわれている。全国的にも、空き家軒数が増大しており、人口減少さらにはその先の世帯数の減少により、明らかに住宅余剰が生じ、計画的に都市を縮小・縮退することが必要になってきている。急激な人口減少は、世界的にもまれなケースであり、さまざまな公共サービスを維持しながら、適正に小さくしていくためのノウハウの開発が必要になってきており、国でも都市の縮小・縮退に関する議論が始まっている。

(平井允 まちづくりプランナー / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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