原意は方法を知るということであるが、そこから秘法や秘訣(ひけつ)をさす用語となった。国際商業会議International Chamber of Commerce(ICC)によれば、「産業目的に役だつある種の技術を、実際に応用するために必要とされる秘密の技術的知識、経験またはそれらの集積」をいう。この場合のノウハウは、製造設備の完成・運転に基本的に必要な技術的知識をいうことから、従来の技術と大差がなく、そのために特許にもなっていないが、実用上の価値のある技術的秘訣までの広い範囲をさしている。技師の派遣による技術指導をノウハウの提供とみる考え方などがこれである。ノウハウに技術情報という訳語をあてることも多いが、それは、ノウハウの内容が技術に関するものであるということのほか、技術提携の内容の多くが、ノウハウの提供とそれに対する技術情報料という対価支払いを定めているためである。
[森本三男]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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