出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
線材(針金、ワイヤ)の直径を細くし長さを伸ばす金属加工の一種で、伸線加工ともいう。電線の加工が代表的である。この加工に用いられる工具はダイスとよばれ、厚い円板の中央にあけた円錐(えんすい)形の小穴を通して針金を引き抜くことによって細くする。人間が動力の利用を知る以前はカシの板にあけた小穴を通して人力で引き抜いたという記録もあるが、現代の線引き機械では、ダイスを通した針金をドラムとよばれる巻き胴に巻き付けておき、このドラムを回転させることによって針金に引張り力を加え、連続的に引抜きが行えるような構造になっている。線材の直径は大は10ミリメートルから小は0.01ミリメートルと広範囲にわたっている。1回の引抜きで達成できる直径減少には限度があるので、所定の線径にするには数回から20数回の繰り返し引抜きを行う。引抜き速度は銅線の場合、毎分2000メートルにも及ぶ。
[高橋裕男]
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