(読み)と

精選版 日本国語大辞典 「都」の意味・読み・例文・類語

と【都】

〘名〙
みやこ。都会。〔書経‐説命中〕
地方公共団体一つ道府県と同じ資格をもつもの。東京都がこれにあたる。また、東京都の略称としても用いる。
地方自治法(1947)二八三条「都の区は、これを特別区という」

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デジタル大辞泉 「都」の意味・読み・例文・類語

と【都】[漢字項目]

[音](漢) (呉) [訓]みやこ
学習漢字]3年
〈ト〉
人の集まる大きな町。「都会都市
政府所在地。みやこ。「旧都古都首都新都遷都帝都奠都てんと
東京都のこと。「都営都政都民都立
みやこ風であか抜けしている。みやびやか。「都雅
取りまとめる。統率する。「都統都督
〈ツ〉すべて。みな。「都合都度
[名のり]いち・くに・さと・ひろ
難読都都一どどいつ都都逸どどいつ

みや‐こ【都】

《「みや」の意》
皇居のある土地。「を定める」「京の
その国の中央政府の所在地。首都。首府。また一般に、人口が多く、政治・経済・文化などの中心となる繁華な土地。都会。「住めば
何かを特徴としたり、何かが盛んに行われることで人が集まったりする都会。「音楽のウィーン」「水のベニス」
天皇が仮の住居とする行宮あんぐう
「秋の野のみ草刈りき宿れりし宇治の―の仮廬かりいほし思ほゆ」〈・七〉
[類語]首都首府

と【都】

と並ぶ地方公共団体。東京都のこと。また、「東京都」の略。→東京都道府県
[類語]

つ【都】[漢字項目]

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日本歴史地名大系 「都」の解説


みやこ

現都町に比定される。薩摩国建久図田帳には薩摩郡三五一町三反のうちとして「都浦十町」がみえる。島津庄と相論中の地で、名主万は在庁官人武光師高であろう。応永三五年(正長元年、一四二八)九月二日、名字の地を所望した宮古若狭守久種に薩摩郡のうち宮古みやこ村一〇町が総州家島津犬太郎丸(久林)から宛行われた(「島津犬太郎丸宛行状」島津伊久系図)。天正二年(一五七四)夏頃には北郷時久が都名一〇町を知行していたが、島津氏の命により返上、同所は島津朝久に与えられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「都」の意味・わかりやすい解説


府県同列である普通地方公共団体一種。都は、市町村を包括する広域の自治体という点で府県と同じであるが、特別区が置かれている点で府県と異なる。これは、1943年(昭和18)に東京市・東京府を廃止して東京都制が制定されたことによる。現在、都は東京都だけであるが、制度上は他の大都市所在の府県を都とすること(例、大阪都)は可能である。

[高木鉦作]

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百科事典マイペディア 「都」の意味・わかりやすい解説

都【と】

都道府県

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