精選版 日本国語大辞典 「酒箒」の意味・読み・例文・類語 さか‐ぼうき‥ばうき【酒箒】 〘 名詞 〙 =さかばやし(酒林)①[初出の実例]「路じの小家に酒箒あり。二人よりて濁膠(にごりざけ)をのむ」(出典:仮名草子・奇異雑談集(1687)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「酒箒」の意味・わかりやすい解説 酒箒さかぼうき 昔の酒屋の看板。酒林(さかばやし)、酒旗(さかばた)ともいう。1~2尺(30~60センチメートル)の長さのスギの枝葉を束ねて箒のようにしたり、球状にしたもので、戸口に立て掛けたり、軒先につり下げたりした。江戸時代の末ごろまで一般にみられた風習で、今日でも一部の酒造家の間に残っている。スギが用いられるのは、古く神酒やそれを入れる瓶(かめ)のことを「みわ」とよび、また酒の神である大和(やまと)国(奈良県)三輪山(みわやま)に鎮座する大神(おおみわ)(三輪)神社がスギを神木とした縁によるといわれる。[宇田敏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例