野方廃寺(読み)のかたはいじ

日本歴史地名大系 「野方廃寺」の解説

野方廃寺
のかたはいじ

[現在地名]東郷町野方

舎人(とねり)川が形成した狭小な平野を望む丘陵先端部に位置する奈良時代の寺院跡。野方集落内の宝垣(たからがき)とその周辺で瓦類の出土がみられる。未発掘で現在は宅地に取込まれており、伽藍配置などは不明。以前には塔心礎と考えられる大型の石や礎石が遺存していたが、今は失われ一部の礎石は方地の覚善(ほうじのかくぜん)寺に移されているという。遺物として軒丸瓦三種・軒平瓦二種と鴟尾の断片などが出土。創建期の軒瓦は、単弁八弁蓮華文軒丸瓦で、時期は白鳳時代の七世紀中頃に位置付けられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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