20世紀日本人名事典 「野間寛二郎」の解説
野間 寛二郎
ノマ カンジロウ
- 生年
- 明治45(1912)年2月10日
- 没年
- 昭和50(1975)年2月5日
- 出生地
- 兵庫県神戸市
- 学歴〔年〕
- 慶大医学部予科
- 経歴
- 母キクは日本最初の女医。慶大医学部予科に入ったが、大阪で非合法活動に参加、昭和6年治安維持法違反で逮捕され獄中に4年、11年非転向で出獄。12年徴兵、13年除隊。14年改造社に入り「文芸」「改造」などを編集。18年応召、病気で21年タイから復員。教科書編集の後、岩波書店入社。「科学の学校」編集。岩波を辞めてアフリカ研究に専念。32年カイロのアジア・アフリカ人民連帯会議に出席後、アフリカ問題懇話会を主宰。45年季刊誌「a」を編集、ギニア、アンゴラ、ローデシア、モザンビークの独立運動と南ア共和国の人種差別の実態を紹介。著書に「差別と叛逆の原点―アパルトヘイトの国」「ジャンボ・アフリカ」のほか「エンクルマ選集」(全5巻)の翻訳などを手がけた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報