鉢村(読み)はちむら

日本歴史地名大系 「鉢村」の解説

鉢村
はちむら

[現在地名]魚津市鉢

早月はやつき右岸谷間にあり、北は大熊おおくま村。かつて東と南に金山があったといわれる。元和八年(一六二二)の鉢村検地状(松岡家文書)によると、前年から六三石余の地が山師の居屋敷・かなくそ捨場・菜園などの引高とされているが、これは南にあった虎谷とらだに金山のものとみられる。正保郷帳では高六三石余、田方五反・畑方三町七反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によると草高七二石・免三ツ八歩、小物成は山役三四匁・蝋役二匁、薪木呂役八匁九歩(ほか七〇匁一歩は退転)、鮎川役三匁(三箇国高物成帳)


鉢村
はちむら

[現在地名]相生町鉢

吉野よしの村の南西那賀川の右岸にある。集落は川沿いに形成され、南の現日和佐ひわさ町境に鉢ノ山(六二一・一メートル)がそびえる。寛永(一六二四―四四)前期のものと推定される国絵図に「はち村」とみえるが、正保国絵図、寛文四年(一六六四)郷村高辻帳、天保郷帳には記載がない。天明六年(一七八六)の村々浦里男女人改帳(守野家文書)によると人数四七(男一六・女三一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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