鍋越峠(読み)なべこしとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鍋越峠」の意味・わかりやすい解説

鍋越峠
なべこしとうげ

山形県尾花沢市(おばなざわし)と宮城県加美(かみ)郡加美町の県境にある奥羽山脈越えの峠。標高517メートル。古代から陸奥(むつ)と出羽(でわ)を結ぶ主要な交通路で、母袋街道(もたいかいどう)が通っていた。1892年(明治25)改修され馬車通行が可能になったが、国鉄(現、JR)陸羽東線開通で廃れた。現在は国道347号が通るが、冬季積雪のため不通となる。

中川 重]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鍋越峠」の意味・わかりやすい解説

鍋越峠
なべこしとうげ

鍋越越えともいう。宮城県と山形県の境にある峠。標高 514m。中羽前街道 (国道 347号線) が奥羽山脈を横断する地点に位置する。江戸時代には最上川の河港大石田から宮城県の大崎平野への重要な交通路であった。

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