日本大百科全書(ニッポニカ) 「長寿ランキング」の意味・わかりやすい解説
長寿ランキング
ちょうじゅらんきんぐ
平均寿命(0歳児の平均余命)を、都道府県別に順位づけたもの。厚生労働省が人口動態統計調査と国勢調査の結果をもとに1965年(昭和40)から5年ごとに作成している都道府県別生命表の結果が、一般的に長寿ランキングとよばれている。
2013年(平成25)2月に公表された2010年の調査結果によると、全国の平均寿命は男性79.59年、女性86.35年で、鳥取県の女性以外はすべて前回調査(2005)よりも伸びていた(鳥取県の女性はマイナス0.19年)。平均寿命がもっとも長かったのは男女とも長野県で、短かったのは男女とも青森県であった。上位は、男性1位が長野県(80.88年)、2位滋賀県(80.58年)、3位福井県(80.47年)。女性1位が長野県(87.18年)、2位島根県(87.07年)、3位沖縄県(87.02年)。女性は1975年(昭和50)から連続して1位であった沖縄県を抜き、長野県が初めて1位となった。下位は、男性45位が岩手県(78.53年)、46位秋田県(78.22年)、47位青森県(77.28年)。女性45位が和歌山県(85.69年)、46位栃木県(85.66年)、47位青森県(85.34年)。男性1位と47位の差は3.6年で、女性1位と47位の差は1.84年であった。また、平均寿命の推移をみると、過去10回の調査でつねに上位10位以内に入っているのは、男性では長野県と神奈川県、女性では沖縄県と岡山県であった。前回調査と今回調査を比較してもっとも平均寿命が延びたのは、男性が山形県(1.43年)で、女性は愛媛県(0.90年)であった。
[編集部]