デジタル大辞泉 「長楽宮」の意味・読み・例文・類語 ちょうらく‐きゅう〔チヤウラク‐〕【長楽宮】 中国、漢の宮殿の名。高祖が修築したもので、皇太后の住居となった長信宮があった。皇太后宮の異称。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「長楽宮」の意味・読み・例文・類語 ちょうらく‐きゅうチャウラク‥【長楽宮】 [ 1 ] 中国、漢の宮殿の名。高祖が秦の興楽宮を修築したもので、長安(現在の陝西省西安市)の西北の隅、未央宮の東にあった。内に太后の住居となった長信宮があった。[ 2 ] 〘 名詞 〙 皇太后宮(こうたいこうぐう)の別称。皇太后。また、皇太后の住む御殿。[初出の実例]「皇太后、母長楽宮」(出典:西宮記(史籍集覧所収)(969頃)一七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「長楽宮」の意味・わかりやすい解説 長楽宮 (ちょうらくきゅう)Cháng lè gōng 中国,前漢の長安城南東にあった城内最大の宮殿。漢の高祖が前202年に秦の離宮の興楽宮を改築,前200年に完成した。初期には朝廷として使われ,恵帝以後は太后が住んだ。近年の遺址の概測によると,東西約2.9km,南北約2.3kmの規模と推定される。宮内には前殿,臨華殿,長信宮をはじめ,長秋殿,永寿殿,神仙殿,永昌殿,鍾室などの建築があったことが知られている。執筆者:田中 淡 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の長楽宮の言及 【皇太后】より …三后の一つ。長楽宮,おおきさきともいう。令制によると,その班位は三后のうち太皇太后につぎ,皇后の上にあるが,現制は皇后,皇太后,太皇太后の順である。… ※「長楽宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」