日本歴史地名大系 「長満寺」の解説 長満寺ちようまんじ 愛知県:額田郡幸田町深溝村長満寺[現在地名]幸田町深溝 誉師深溝(ふこうず)の中央部に位置する。誉師山と号し、日蓮宗。本尊は三宝尊像。京都六条の本圀(ほんこく)寺末。近世の西三河地域の日蓮宗の朱印寺院では越後本成(ほんじよう)寺(現新潟県三条市)末や京都本禅(ほんぜん)寺末系の勝劣派が多く、笹曾根(ささぞね)(現西尾市)善行(ぜんぎよう)坊、西尾の妙満(みようまん)寺、西浅井(にしあさい)(現西尾市)了性(りようしよう)寺、宮地(みやじ)(現岡崎市)妙国(みようこく)寺、尾尻(おじり)(現岡崎市)長福(ちようふく)寺などである。岡崎町廻りの善立(ぜんりつ)寺は久遠寺末であるから、当寺のように本圀寺末系は少ない。 長満寺ちようまんじ 徳島県:名西郡神山町神領村長満寺[現在地名]神山町神領 谷宝形山観音院と号し、高野山真言宗。もと西上角の神宮(にしうえつののじんぐう)寺末。本尊は不動明王。阿野勧善(あのかんぜん)寺が所蔵する大般若経巻一三〇奥書に「阿州名西郡大粟山上一宮長満寺」とみえる。上一宮長満寺とあることから上一宮大粟(かみいちのみやおおあわ)神社・神宮寺との関係が深かったものと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by