長瀬産業(読み)ながせさんぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長瀬産業」の意味・わかりやすい解説

長瀬産業
ながせさんぎょう

化学品専門商社トップ。 1917年長瀬商店として設立創業は天保3 (1832) 年にさかのぼる。染料を中心に化学品技術に歴史をもち,現社設立後も映画用フィルムの取扱い,アメリカV・C・Cとの日本総代理店契約 (1930) ,糊抜剤ビオテックスの生産開始 (39) など業績を伸ばし,43年現社名に改称した。 61年には主力部門であるコダック製品部を開設し,同社製品全般の取扱いを開始。ヨーロッパ,アメリカ,アジア現地法人を展開,神戸にバイオ・ファイン関係の研究所をもつ。売上構成比は,化成品 48%,合成樹脂 33%,電子材料・機器 17%,ヘルスケアほか3%。年間売上高 5632億 2200万円 (連結。貿易比率 31%) ,資本金 96億 9900万円,従業員数 1114名 (1999) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「長瀬産業」の意味・わかりやすい解説

長瀬産業[株]【ながせさんぎょう】

化学品専門商社の最大手。1832年初代長瀬伝兵衛が西陣機業材料販売の鱗形屋開業。1917年長瀬商店として設立。染草,澱粉等の西陣機業材料からスタートし,化学品へと業容拡大。1943年現社名に変更。近年は海外生産拠点の拡充に力を注ぐとともに,電子・ヘルスケア分野の強化に努めている。本社大阪。2011年資本金96億円,2011年3月期売上高6602億円。2003年3月期の売上構成(%)は,化成品38,合成樹脂33,電子20,ライフサイエンス8,その他1。海外売上比率41%。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「長瀬産業」の解説

長瀬産業

正式社名「長瀬産業株式会社」。英文社名「NAGASE & CO., LTD.」。卸売業。天保3年(1832)前身の「鱗形屋」創業。大正6年(1917)「株式会社長瀬商店」設立。昭和18年(1943)現在の社名に変更。大阪本社は大阪市西区新町。東京本社は東京都中央区日本橋小舟町。化学工業製品商社。染料・合成樹脂が主力。ほかに電子部品・医薬原料なども扱う。東京証券取引所第1部上場。証券コード8012。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android