開三顕一(読み)カイサンケンイチ

デジタル大辞泉 「開三顕一」の意味・読み・例文・類語

かいさん‐けんいち【開三顕一】

天台宗で、法華経以前に説かれた三乗の教えはすべて方便であり、法華一乗こそ仏の悟りに導く絶対真実の教えと説くもの。→開権顕実かいごんけんじつ

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精選版 日本国語大辞典 「開三顕一」の意味・読み・例文・類語

かいさん‐けんいち【開三顕一】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「三」は声聞(しょうもん)縁覚(えんがく)菩薩の三乗。「一」は法華の一乗の意 ) 仏語。天台宗で、実践の上から、迹門(しゃくもん)開顕(かいけん)を説く時の術語。→開権顕実(かいごんけんじつ)
    1. [初出の実例]「夫開三顕一以明因義中。初開為四」(出典法華義疏(7C前)法師品)
    2. [その他の文献]〔法華玄義‐九下〕

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