閑山島(読み)かんざんとう(その他表記)Hansan-do

改訂新版 世界大百科事典 「閑山島」の意味・わかりやすい解説

閑山島 (かんざんとう)
Hansan-do

韓国の南部南海中の島。固城半島の統営市(旧忠武市)から8.5kmの距離にあり,面積15.55km2小島で,最高部の標高223m。耕地が300haほどあり,住民半農半漁の生活を営む。ノリなどの海藻類貝類養殖も盛んである。1592年の壬辰倭乱文禄の役)のとき,李舜臣将軍の率いる朝鮮水軍が日本水軍を打ち破り,制海権を掌握するにいたった閑山島海戦の行われたところとして名高い。閑山島から南海の島々をめぐりつつ,全羅南道の麗水港へ至る閑麗水道は海上国立公園にも指定され,風光明美の観光コースになっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「閑山島」の意味・わかりやすい解説

閑山島
かんざんとう / ハンサンド

韓国(大韓民国)、慶尚南道(けいしょうなんどう/キョンサンナムド)の南海岸、統営市に属する島。面積17.2平方キロメートル。付近の毎勿(まいもつ)島、漁遊島など16個の有人島と10個の無人島とともに閑山面(村)を構成する。園芸作物栽培が活発であり、また漁業が盛んである。付近の閑麗(かんれい)水道は景色が美しく海上国立公園になっている。壬辰(じんしん)・丁酉(ていゆう)の倭乱(わらん)(文禄(ぶんろく)・慶長(けいちょう)の役)に日本水軍を打ち破った李舜臣(りしゅんしん)提督の根拠地として有名である。

[森 聖雨]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閑山島」の意味・わかりやすい解説

閑山島
かんざんとう

「ハンサン(閑山)島」のページをご覧ください。

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