X線検査において,X線透視と同じ原理で被写体を透過したX線を蛍光板やイメージインテンシファイア(IIと略称)で受けて蛍光像(可視像)とし,これをレンズあるいはミラーを介して間接的にカメラに縮小撮影する方法。これに対して,透過X線によってフィルム上に直接,像をつくる方法を直接撮影という。間接撮影装置は日本において胸部の集団検診を目的として開発された。のちに消化管撮影にも応用され,肺結核や,肺癌,胃癌などの早期発見に役立っている。直接撮影に比べ解像力は劣るが,長尺フィルムを使用するため,経済的に安価となり,短時間に多数の撮影を可能にしている。レンズ式カメラ法,ミラーカメラ法,II間接法などの種類がある。
執筆者:金場 敏憲+蜂屋 順一
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…このことは画像処理を容易にし,診断目的に応じた画像が得られ,診断情報の管理,保存,伝達などにも利用できる可能性が注目されている。(10)間接撮影法 被写体を透過してきたX線を蛍光面上に写し,その像を光学的に縮小撮影する。集団検診等において多く用いられてきたが,最近は日常の透視撮影,連続撮影にも利用されてきている。…
※「間接撮影」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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