関鍵(読み)カンケン

デジタル大辞泉 「関鍵」の意味・読み・例文・類語

かん‐けん〔クワン‐〕【関鍵】

かんぬきと、かぎ。
戸締まり。
物事の最も重要なところ。要点
二人の恋の―を自ら握って居る」〈花袋蒲団

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「関鍵」の意味・読み・例文・類語

かん‐けん クヮン‥【関鍵】

〘名〙 (「関」は門を閉める横木、「鍵」は、かぎの意)
① 門のかんぬきと扉のかぎ。
令義解(718)宮衛「凡諸門鍵管鎰。〈謂。者。持門横木也。鍵者。門牡也。〈略〉〉皆須窂固」 〔老子‐二七〕
② 門や扉の戸じまり。〔淮南子‐人間訓〕
③ 物事の本質を得るため、あるいは物事を解決するためになくてはならないもの。大切なところ。かなめ。かぎ。
異制庭訓往来(14C中)「楽者通天地造化之関鍵也」
※大学垂加先生講義(1679)「此文字の関鍵也」

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普及版 字通 「関鍵」の読み・字形・画数・意味

【関鍵】かん(くわん)けん

かぎ。枢要のところ。〔文心雕竜神思(こころ)胸臆に居りて、志氣は其の關鍵を統(す)ぶ。物、耳目ひ、辭令其の樞を管す。

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