陸探微(読み)りくたんび

大辞林 第三版の解説

りくたんび【陸探微】

中国、南北朝時代の宋の画家。一筆画による人物画をよくし、顧愷之こがいし・張僧繇ちようそうようとともに六朝三大家の一人と称される。生没年未詳。

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世界大百科事典 第2版の解説

りくたんび【陸探微 Lù Tàn wēi】

中国,南朝宋の画家。生没年不詳。明帝(在位465‐472)のときの侍従。愷之(こがいし)に画を学び,人物,神仏,畜獣などに名声をほしいままにし,謝赫(しやかく)の《古画品録》では第一品5人の筆頭に置かれ,〈上上品の上,他に寄言なし〉と絶賛された。唐の張彦遠歴代名画記》では〈画の六法全部を備えた画家はごくまれだが,陸探微,衛協だけは完全である〉と評されている。その線描は刀や錐のように鋭利で連綿と続き〈一筆画〉の名称がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陸探微
りくたんび

生没年不詳。中国、5世紀、南朝宋(そう)の画家。呉(ご)(江蘇(こうそ)省)の人。明帝(在位465~472)のとき画家として宮中に侍従した。南斉(なんせい)の画論家、謝赫(しゃかく)の『古画品録』は彼を最高の画家としてあげ、「画には六法があり、これを備えた画家は少ないが、ただ陸探微、衛協(えいきょう)だけは備えている」と評した。作品は現存しないが、唐の張彦遠(ちょうげんえん)『歴代名画記』によれば、人物、畜獣などを描き、顧(こがいし)風の遊糸線(ゆうしせん)を発展させて連綿と続いて切れ目のない「一筆画」を創造し、その描線は切れ味がよく、滑らかな美しさと目新しさがあって、たぐいない名声があったと伝えている。[星山晋也]

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世界大百科事典内の陸探微の言及

【道釈画】より

…勧善懲悪的な実用性もあり,宋代以降の鑑賞的な山水画に主導権をゆずるまで,絵画の中心的存在であり,多くの著名作家がここに集中している。六朝に顧愷之(こがいし),陸探微,張僧繇(ちようそうよう)らが道釈画家として輩出したのは,老荘思想や仏教の流行と呼応するが,彼らは同時に人物画の名手でもあった。唐代には呉道玄が出現し,唐都長安,洛陽のおもな寺観でほとんど独占的な制作を行った。…

※「陸探微」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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