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歴代名画記 れきだいめいがき Li-dai ming-hua-ji

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歴代名画記
れきだいめいがき
Li-dai ming-hua-ji

中国,唐の画史,画家伝,画論書。 10巻。張彦遠の撰。現行本には若干の錯簡もあるが,初めの3巻では絵画の源流や効用,収蔵の歴史,六法その他を論じ,あとの7巻には画家の小伝,逸話,当時彼が実際に見た洛陽,長安の諸寺院の壁画などについて記す。

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百科事典マイペディアの解説

歴代名画記【れきだいめいがき】

中国の画史・画論書。《法書要録》の編者としても知られる唐の張彦遠が9世紀中ごろに撰したもので,絵画の源流,書と画の関係,六法,諸大家の筆法などを説いた第1〜3巻と,古代から841年に至る画家371人の伝記を記した第4〜10巻からなる。
→関連項目殷仲容図画見聞志

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世界大百科事典 第2版の解説

れきだいめいがき【歴代名画記 Lì dài míng huà jì】

中国,唐代の張彦遠(ちようげんえん)撰の画史。10巻。847年(大中1)に成る。伝説の軒轅(けんえん)時代から841年(会昌1)までの絵画について記した最初の本格的画史書で,《図画見聞志(とがけんぶんし)》以下の後世画史の範となった。前3巻は通論に当たり,絵画の源流,興廃,六法,山水樹石,師資伝授,顧愷之(こがいし)・陸探微・張僧繇(ちようそうよう)・呉道玄の四大家の用筆,品第,鑑識,表装などについて述べ,さらに当時の長安と洛陽の寺院道観の壁画を記録する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歴代名画記
れきだいめいがき

中国最初の本格的画史書。十巻。唐代の張彦遠(ちょうげんえん)の撰(せん)で853年(大中7)ごろに成る。唐末までの画論、画史を集大成し、張彦遠の知見を加えたもの。ほとんど現存していない唐およびそれ以前の絵画について研究するには不可欠の書である。この書で創始された体裁は後の画史画論書『図画見聞志(とがけんもんし)』『画継(がけい)』などの範となっている。第三巻までは総論にあたり、第一巻は絵画の源流、収集品の興廃、六法、山水樹石画などの四章、第二巻は四大家(顧(こがいし)・陸探微(りくたんび)・張僧(ちょうそうよう)・呉道玄)の用筆、画体・模写、価値、鑑識・収蔵など五章、第三巻は五章からなり、古今の印記・表装などのほか、当時の長安・洛陽(らくよう)の寺院・道観の壁画を記録する。第四巻から第十巻までは画家評伝で、古代から唐の841年(会昌1)までの370名余の画家について記している。[星山晋也]
『谷口鉄男編『校本歴代名画記』(1981・中央公論美術出版) ▽長広敏雄訳注『歴代名画記』全二冊(平凡社・東洋文庫)』

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世界大百科事典内の歴代名画記の言及

【画論】より

… 唐代は,初期に李嗣真《続画品録》,張懐瓘《画断》などが著され,六朝に引き続いて優劣を問題とした《画断》は顧愷之を頂点に,神・妙・能の三品に分けたが,後期の朱景玄《唐朝名画録》に至ると,時流を反映し,常法にこだわらない逸品をこれに加えた。また張彦遠《歴代名画記》は,画史の最初の正史として,これまでの絵画史を時代順に系統的にまとめるとともに,唐の呉道玄を最も高く評価し,意気もしくは生気の芸術論を展開した。五代,宋代は,郭若虚《図画見聞誌》,鄧椿《画継》が,《歴代名画記》の後をうけ,輝かしい一時期を画した当代の絵画を記述するほか,劉道醇《五代名画補遺》《聖朝名画評》も部門別に品評する。…

【水墨画】より

…唐末から五代を経て北宋において一応の完成を遂げる近世絵画には,多かれ少なかれいわゆる水墨画的性格があるので,ことさら水墨画と呼ぶ必要がないともいえる。 水墨画出現の状況をいきいきと伝えるのが張彦遠の《歴代名画記》である。張彦遠は中世の正統的な絵画観,つまり線描を根底とする絵画観に立ち,絵画史の展開を線描の発達をもとにして上古は素朴,中古は繊細,近代は豪放としてとらえ,近代すなわち盛唐玄宗朝(712‐756)の呉道玄において最高の絵画が成立したと考える。…

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