デジタル大辞泉
「隔てる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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へだ・てる【隔】
- 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]へだ・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 - ① 間に距離やさえぎるものを置く。間にあって両者を離す。
- [初出の実例]「月見れば同じ国なり山こそは君が辺を敝太弖(ヘダテ)たりけれ」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇七三)
- 「御几帳へだてておはしまして、御物語聞え給ふを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
- ② 二つの行為の間に時間的な距離を置く。年月を過ごす。
- [初出の実例]「思(おもひ)を研(みか)き、時を淹(ヘタテ)、未だ惣畢すること能はざりき」(出典:大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃))
- ③ 気持のうえで、他との間に距離や壁をつくる。遠ざける。また、わけへだてをする。
- [初出の実例]「かねてよりへだてぬ中と慣はねど別れは惜しき物にぞありける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
- ④ 連歌俳諧で、前句に用いた語または類似語を、すぐ後の句に用いないで間に句を置く。去る。
- [初出の実例]「可レ隔二三句一物 月 日 星」(出典:連理秘抄(1349))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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