( 1 )上代には「はなつ」が一般的であるのに対して、「はなす」は東国方言にのみ認められる。
( 2 )鎌倉時代頃から「はなす」の例が増え、室町時代の抄物・キリシタン資料では「はなつ」が「はなす」にほぼ取って代わられた。特に②のような「束縛から解く」意のものがまず「はなす」に移行したらしい。③のような「強い力で遠くへやる」意のものは「はなす」への移行が遅れ、現代でも「はなつ」を用いるのが普通。
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