日本大百科全書(ニッポニカ) 「雄和」の意味・わかりやすい解説
雄和
ゆうわ
秋田県中央部、河辺郡(かわべぐん)にあった旧町名(雄和町(まち))。現在は、秋田市の南東部を占める一地区。1956年(昭和31)種平(たねひら)、戸米川(とめがわ)、大正寺(だいしょうじ)の3村が合併して雄和村となり、1957年川添村を編入、1972年町制施行。2005年(平成17)河辺町(かわべまち)とともに秋田市へ編入。旧町域は、雄物(おもの)川下流域を占める。国道341号が通じ、日本海東北自動車道の秋田空港インターチェンジが近い。雄物川沿いに耕地が開け米単作の純農村であったが、1981年に秋田空港が建設され、それに伴って道路網と水道が整備され、過疎化が止まり、企業進出も決定した。基幹産業は農業で、野菜栽培、食品加工・販売が盛ん。2000年には県の農業試験場が開場した。県立中央公園、国際教養大学、俳人石井露月(ろげつ)の生家などがある。
[宮崎禮次郎]
『『雄和町史』(1976・雄和町)』