デジタル大辞泉 「電子光学」の意味・読み・例文・類語 でんし‐こうがく〔‐クワウガク〕【電子光学】 電界中の電子の運動が光の進み方の法則に従うところから、幾何光学での光線と類比して、電子線の反射・屈折などを考察する理論。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電子光学」の意味・わかりやすい解説 電子光学でんしこうがくelectron optics ブラウン管や電子顕微鏡などでの電子線の経路を光学との対比で研究する物理学の分野。光線を集束・発散するレンズの代りに,電場や磁場が電子線を屈折する作用を利用した電子レンズが電子線の集束・発散に用いられる。これらを用いた系での電子線の結像,像の倍率,収差は光線と同様に扱える。このような対比・類推ができるのは,電磁場中での電子線と,屈折率が場所によって変る媒質中での光線の経路が類似の法則に従って決められるからである。この対比は幾何光学だけでなく,物理光学でも成り立つ。電子波の干渉や回折を光波の干渉や回折の類推で扱うものに電子波動光学がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by