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幾何光学 きかこうがくgeometrical optics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

幾何光学
きかこうがく
geometrical optics

光を光線とみなし,その直進性および反射屈折の法則に従って線の経路を純粋に幾何学的に論じる分野。鏡やレンズなどが構成する光学系でつくられる像のでき方や性質の研究,光学器械の設計に応用される。幾何光学で扱えるのは,光の波長 ( 10-6~10-7m 程度) に比べてはるかに大きい量だけが関係し,しかも光の干渉性が関係しない光学現象である。たとえば光学器械でも色収差分解能などは光を波とみなす波動光学的な考察も必要となる。無限に短い波長の波の光学と考えることができる。

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デジタル大辞泉の解説

きか‐こうがく〔‐クワウガク〕【幾何光学】

光を光線の集合と考えて幾何学的に扱い、光の直進の原理、反射・屈折の法則などを用いて、像の結び方を研究する光学の一部門。光学器械のレンズの組み合わせなどに応用。

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百科事典マイペディアの解説

幾何光学【きかこうがく】

光を光線の集合とみなし,その進み方や像の結び方を幾何学的に研究する学問。干渉や回折などの波動的現象を考えず,光線は一様な媒質内では直線をなして進み,異なった媒質との境界では反射の法則屈折の法則に従って方向を変えるとする。
→関連項目光線

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大辞林 第三版の解説

きかこうがく【幾何光学】

光を幾何学的な光線と考え、その進み方について研究する光学の一分野。光線は同じ媒質中では直進し、異なる媒質の境界面では反射・屈折の法則に従うことを原理とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

幾何光学
きかこうがく
geometrical optics

光を光線の集合と考え、光の進路や光学系による像のでき方を調べる光学の一部門。光線の性質として、光の直進、屈折反射の法則を用い、あとは、幾何学的な考え方で取り扱う。光には波や粒子としての性質もあるが、これらについてはいっさい考えない。そのため特別な場合には、実際との一致がよくないことがおこる。光の波長に比べて大きな寸法で現象がおこるときには一致がよい。光線が実際に進む距離にその部分の屈折率を掛けた量を光学距離(光路長)という。任意の点から光が別の点に到達するとき、光が実際に通る路(みち)についてとった光学距離は、それ以外の任意の通路についてとったものに比べると極値をとる。これをフェルマーの原理という。[三宅和夫]

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世界大百科事典内の幾何光学の言及

【光学】より

…光に関する諸現象および光に対する物質の性質を扱う学問の総称。光を光線の集合と見て,その進み方や像の結び方を研究する幾何光学と,光を波動と見て,その物理現象を研究する物理光学(波動光学)に大別されるが,分光学,色彩論なども含めることが多い。このような意味での今日の光学は物理学の一分科にすぎないが,少なくとも17世紀までは,科学者ばかりか,哲学者や神学者さえもこの学問に取り組んだ。…

※「幾何光学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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