六訂版 家庭医学大全科 「電気性眼炎、雪眼炎」の解説
電気性眼炎、雪眼炎
でんきせいがんえん、せつがんえん
Electric ophthalmia, Snow ophthalmia
(眼の病気)
どんな病気か
電気性眼炎・雪眼炎は俗に“ゆきめ”と呼ばれている紫外線によって起こる
原因は何か
原因は波長290nm付近の紫外線です。
症状の現れ方
症状が現れるのは、紫外線に曝露した6~24時間後で、夜間に激烈な眼痛、
検査と診断
検査にあたっては、まず、
区別すべきものとしては、薬物・薬液の飛入、有毒ガスの曝露などがあります。問診で紫外線の曝露の有無を確かめることが決め手になります。
治療の方法
救急処置はまず点眼麻酔薬で疼痛をとり、抗菌薬、角膜保護薬の眼軟膏を入れ、眼帯、冷湿布を行います。症状は翌日、長くても数日で軽快します。
病気に気づいたらどうする
眼帯、安静、冷湿布を行うだけで症状はほぼ翌日には軽快するため、あわてる必要はありません。しかし、疼痛や刺激症状が強い場合には、救急外来での処置を受けるほうがよいと思います。一般の鎮痛薬を内服するのもよいでしょう。
稲富 誠
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報