露台(読み)ろだい

精選版 日本国語大辞典 「露台」の意味・読み・例文・類語

ろ‐だい【露台】

〘名〙
屋根のない楼台。月台(げつだい)。現代では、バルコニー訳語としても用いる。《季・夏》
※今鏡(1170)二「漢の文帝の露台つくらんとし給て」
青芝(1932)〈日野草城〉「足もとに大阪眠る露台かな」 〔史記‐孝文本紀〕
内裏紫宸殿仁寿殿(じじゅうでん)の間をつなぐ屋根のない大床(おおゆか)乱舞などが行なわれた所。
※能因本枕(10C終)一四六「ろたひの前に植ゑられたりける牡丹

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デジタル大辞泉 「露台」の意味・読み・例文・類語

ろ‐だい【露台】

建物の外に張り出した、屋根のない床縁。バルコニー。テラスベランダ 夏》花房の吹かれころべる―かな/久女
紫宸殿ししんでん仁寿殿じじゅうでんとの間の屋根のない板敷きの場所乱舞などが行われた。

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普及版 字通 「露台」の読み・字形・画数・意味

【露台】ろだい

屋根のない台。〔史記、孝文紀〕嘗(かつ)て露臺を作らんと欲し、匠を召して之れを計らしむ。直(あたひ)百金なり。上曰く、百金は中民十家のなり。~何ぞ臺を以てすることを爲さんと。

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世界大百科事典(旧版)内の露台の言及

【バルコニー】より

…建物の内外を問わず,地表より高い位置で,多くは建物本体から張り出し,手すりを巡らせた台床で,上階の開口部から出入りする。露台ともいう。または劇場の桟敷席,階上席も,こう呼ぶ。…

※「露台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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