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 つゆ dew

翻訳|dew

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


つゆ
dew

空気中の水蒸気が地物の表面に凝結してできる水滴。風のほとんどない晴れた夜,地物の表面温度が放射冷却で降下したとき発生する。露は,冷却した地物に接した大気の薄い層が伝導によって露点温度まで下がると,この薄い層の中の水蒸気が,地物の表面に付着した凝結核や微細な突起などを中心として凝結してできる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

あらわ〔あらは〕【露/顕】

[形動][文][ナリ]
むき出しであるさま。はっきりと見えるさま。「肌も―な服」
物事が公になるさま。表面化するさま。「矛盾が―になる」「内情が―になる」
気持ちなどを、隠さずに公然と示すさま。無遠慮だ。露骨だ。「―に嫌悪の気持ちを表す」「敵意を―にする」
はっきりしているさま。明白だ。紛れもない。
「なかなかたづね知るべきかた―なるを」〈・若菜上〉

つゆ【露】

[名]
晴れた朝に草の上などにみられる水滴。地面や物体が露点以下の温度まで冷えると、大気中の水蒸気凝結して生じる。「葉にを置く」 秋》「市人の物うちかたる―のなか/蕪村
わずかなこと。「の情け」「の間」
はかなく消えやすいこと。「断頭台のと消える」「の命」
狩衣(かりぎぬ)水干などの袖ぐくりの緒の垂れた端。
掛け物の風帯の端をとじた糸の余りを両端へ出したもの。
涙にたとえていう語。
「あはれてふ言の葉ごとに置く―は昔を恋ふる涙なりけり」〈古今・雑下〉
祝儀。心付け。
「一人に五、六両づつ―打ちければ」〈浮・好色盛衰記〉
豆板銀(まめいたぎん)の異称。
「前巾着に細かなる―を盗みためて」〈浮・一代男・一〉
[副]
あとに打消しの語を伴って、それを強める気持ちを表す。少しも。まったく。「そんなこととは知らずにいた」「彼の話を疑わなかった」
程度がわずかであるさま。少し。ちょっと。
「―あしうもせば沈みやせむ」〈・三〇六〉

ろ【露】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢) ロウ(慣) [訓]つゆ あらわす あらわれる
〈ロ〉
つゆ。水滴。「雨露甘露玉露結露草露霜露白露
はかないもの。「露命
むきだしにあらわす。あらわれる。「露顕露骨露出露呈吐露暴露(ばくろ)発露流露
屋根がなく雨ざらしになる。「露営露地露天露店露仏
ロシア。「露語日露
〈ロウ〉あらわし見せる。「披露
〈つゆ〉「朝露下露
[名のり]あきら
[難読]露西亜(ロシア)

ろう【露】[漢字項目]

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百科事典マイペディアの解説

露【つゆ】

夜間に地上の物体(天然,人工を問わない)が放射で冷却し,それに接する空気の温度が露点以下に下がり,空気中の水蒸気が水滴となって物体の表面に付着したもの。ただし草や木の葉の表面の水滴は他の原因による場合もあり,気象観測上は除く。

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世界大百科事典 第2版の解説

つゆ【露 dew】

地面や地物の表面に大気の水蒸気が凝結して結露した水滴をいう。ただし草や木の葉にできた水滴は他の原因による場合があるため,気象観測の場合はのぞく。大気中に飽和の状態で存在しうる水蒸気の量は温度により決まり,その量は飽和水蒸気圧で表される。たとえば0℃で6.11mb,5℃で8.72mb,10℃で12.27mbである(水蒸気の量としては0℃で0.00485g/l,10℃で0.00940g/l)。大気が夜間などに冷えて,その飽和水蒸気圧に相当する温度に達したときその温度を露点というが,もし地面付近の物体の表面が夜間の放射冷却などで露点以下に冷えるならば,はじめにのべたように結露するようになる。

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大辞林 第三版の解説

つゆ【露】

( 名 )
空気中の水蒸気が地面近くの冷たい物体の表面に凝結して水滴となったもの。温度が露点以下になるとできる。 [季] 秋。 《 金剛の-ひとつぶや石の上 /川端茅舎 》 「 -が置く」 → 結露
わずかなこと。 「 -ほども疑わない」 「 -の間」 「 -の情けもかからましとは/山家
はかないこと、消えやすいことのたとえ。 「 -の命」 「秋付けば尾花が上に置く-の消ぬべくも我は思ほゆるかも/万葉集 1564
涙のたとえ。 「昔をかけて-ぞこぼるる/新古今
狩衣・水干などの袖くくりのひものたれた端。
茶杓ちやしやくの名所などころの一。櫂先かいさきの先端のとがった箇所。 → 茶杓
茶入れ・茶碗などで、釉薬のなだれ落ちた先端の釉溜り。
掛物で、風帯の下端左右に付けた小さな房飾り。
( 副 )
(下に打ち消しの語を伴って)打ち消しを強調する気持ちを表す。 少しも。夢にも。 「そんなこととは-知らず、失礼いたしました」
[句項目]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


つゆ

晴れた夜とくに早朝、草や木の芽その他の地物へ水玉が付着してぬれることがある。この水を露という。夜間に地物が熱を放射して冷え、周りの空気中の水蒸気がその表面に凝結してできたものである。雲の多い夜や風の強い夜には地物の冷却がおこりにくいので、露はできにくい。冬、暖かい電車内で眼鏡のレンズが曇ることがある。これは冷たいレンズの表面に露ができるためである。寒い季節には、いったん地物に付着した露が朝の寒気で凍ることがある。これは凍露といわれ、霜と間違いやすい。霜は露の同類で、空気中の水蒸気が、露とならずに直接に氷となって地物に付着したものである。露の量は所によって異なるが、日本の測定の例では雨量に換算して1年間に約10ミリメートルである。雨量の少ない乾燥地域などでは、露の水分は植物の生育に役だつといわれる。なお、空気中の水蒸気が凝結を始めて露を結ぶ温度を露点温度または露点という。[大田正次・股野宏志]

文学

日常的な天然現象として早くから文学作品にみられるが、とくに和歌に多く詠まれ、歌語として発展してきた。「暁(あかとき)露」「朝露」「夕露」、「上(うわ)露」「下(した)露」、「白(しら)露」など、時、場所、色などによって多様な複合語を生み、「置く」「結ぶ」「消ゆ」「散る」「乱る」など多彩な様態を表す語を伴って懸詞(かけことば)や縁語などの修辞を導き出している。「珠」「玉」に見立てられることが多く、『万葉集』の「さを鹿(しか)の萩(はぎ)に貫(ぬ)き置ける露の白珠(しらたま)…」(巻8・藤原八束(やつか))、『古今集』の「浅緑糸よりかけて白露を玉にも貫ける春の柳か」(春上・遍昭(へんじょう))など、玉を緒(お)で貫くという形で詠んでいる。露ははかないものという印象は早くからあり、『万葉集』には「露こそば 朝(あした)に置きて 夕へには 消ゆといへ」(巻2・柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ))などと詠まれている。露が紅葉(もみじ)を染めるものという印象もあり、『万葉集』『古今集』にみえる。平安時代に入ると、露を涙に見立てる趣向がみられ、『古今集』の「秋ならで置く白露は寝覚めする我が手枕(たまくら)のしづくなりけり」(恋5)など数多く詠まれている。菊の着せ綿の風習にも露がかかわり、9月9日の朝に前夜から菊の花に綿をかぶせておき、露でぬれた綿で肌をぬぐうと老いを捨てるというもので、『源氏物語』「幻」や『紫式部日記』などにみえる。露は雨滴をいう場合もあるが、「秋の露」が季節美の典型として固定するようになり、無常や悲哀を象徴する景物として印象づけされた。季題は秋。「露の世や万事の分別奥の院」(宗因(そういん))。[小町谷照彦]

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世界大百科事典内のの言及

【結露】より

…空気中で物体を冷却すると,物体の表面にが付着する。この現象を結露といい,露ができはじめる温度を露点温度,あるいは露点という。…

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